「侵略!イカ娘」は、海の底からやって来た自称侵略者・イカ娘と、彼女が上陸した海岸沿いの小さな海の家「れもん」とその周辺の人々との交流を描いた、安部真弘による独特のギャグ漫画です。2007年の連載開始から瞬く間に人気を博し、テレビアニメ化もされたこの作品は、特有の言葉遣いやキャラクターの魅力で多くの読者を惹きつけています。当初は全5話の短期集中連載の予定でしたが、人気が出たため正式な週刊連載となりました。
ストーリー
この漫画は、侵略を目論むイカ娘が人類への復讐を誓うものの、その無邪気でお茶目な性格からかえって地元の人々と友情を育んでいくという、コミカルかつほのぼのとした展開が特徴です。イカ娘が最初に出会う相沢栄子やその家族、そして海の家「れもん」の常連客たちとの関わりは、時に笑えて、時に心温まるエピソードを生み出しています。
キャラクター紹介
イカ娘
本作の主人公で、海からやって来た自称侵略者。無邪気で明るい性格だが、海を汚す人間への復讐を目論む。特徴的なのは、彼女の会話の終わりにつける「〜イカ?」という語尾と、喜怒哀楽を表現する触手です。
相沢栄子
海の家「れもん」で働く、高校1年生の女の子。イカ娘と最初に出会った人間で、以来イカ娘のツッコミ役となる。負けず嫌いで、イカ娘とはケンカばかりしています。
相沢千鶴
海の家「れもん」を切り盛りする、おっとりとした天然キャラの長女。強い責任感を持ち、家族を支える大黒柱です。見た目によらず強く、驚くべき力を秘めています。
相沢たける
千鶴と栄子の弟で、小学3年生。イカ娘のことが大好きで、よく一緒に遊んでいます。イカ娘からは遊び相手として非常に慕われています。
長月早苗
栄子の友人で、イカ娘に一目ぼれしてしまった高校1年生。イカ娘への愛が強すぎて、時に変態じみた行動を取ることも。しかし、その愛情は純粋なものです。
シンディー・キャンベル
米国地球外生命体対策調査研究所所属のアメリカ人女性。イカ娘を宇宙人として調査しようとするが、徐々にイカ娘や早苗と友情を深めていきます。

見どころ
言葉遣い
イカ娘の独特な語尾「〜イカ?」や「〜ゲソ」は、作品の代名詞とも言える魅力的なポイントです。
キャラクター
栄子や千鶴、たけるといった海の家「れもん」の面々や、一目ぼれしてしまう長月早苗など、個性豊かなキャラクターたちが繰り広げる日常は見どころ満載です。
文化的影響
アニメ化によってさらに人気を集め、インターネット上での流行語にもなり、2010年度のネット流行語大賞銅賞を受賞したこともこの作品の大きな特徴です。
作者の安部真弘は、イカ娘のデザインにおいて「胸の塩梅が難しい。絶対に巨乳に見えてはいけない」というこだわりを持ち、作画に苦心したと述べています。また、イカ娘の特技である体重調節の設定は、本来は体を回転させることで変化させるものでしたが、止め絵ではその回転がわかりづらいため、上下移動に変更されました。
まとめ
『侵略!イカ娘』は、ただ笑えるだけでなく、登場するキャラクターたちとのふれあいが心を温めてくれる作品です。作者の安部真弘がキャラクターの細部にまでこだわり抜いたこの漫画は、ギャグ漫画が好きな方はもちろん、ほのぼのとした物語を楽しみたいという読者にもおすすめです。
侵略を試みるイカの少女と地球(特に海の家「れもん」周辺)の住人との交流を描きながら、時には環境問題にも触れ、読者に考えさせる一面も持ち合わせています。多くの笑いと少しの感動を求めるなら、この『侵略!イカ娘』はぴったりの作品でしょう。



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